動画の制作を始めてから早2年。
用途にしっくりくるマイクを今回ようやく手に入れることができました。
こちらaudio-technica(オーディオテクニカ)のダイナミックマイク「AT2040」。
2021年発売のXLR接続のモデルです。
ん?!オーテクのマイクってたしか持ってたよね?
実は少し前に、同じATシリーズのコンデンサーマイク「AT2020 USB+」(以下 AT2020)を購入してます。
ではなぜ買い直す必要があったのか?
その理由も含めながら、AT2040の紹介をしていきます。
後半に比較音声もあるよ
AT2020ではダメだった!?
あらためて言うまでもないことですが、これまで使ってきたコンデンサーマイクのAT2020は、集音性が高く 細かい音までじつにクリアに拾ってくれるとても優秀なマイクです。
ただその感度のよさがむしろネックになることもある。
感度が良くちゃダメって…、どゆこと?
詳しいかたはすでにお気づきでしょうが…、感度が良いマイク(AT2020)はムダに環境音を拾ってしまうんです。
まとめるとこういうことです。(↓)
ワタシの収録部屋(職場のデスク)は、交通量の多い幹線道路沿いにあるんです。
とてもじゃないが静かな環境とはいえない…。
今回購入したAT2040はダイナミックマイク。
そう、ワタシの環境では 初めからこのダイナミックマイクのほうを選択するべきだった、というわけなんです。
音質を比較してみる
構造のちがうコンデンサーマイクのAT2020とは単純に比較ができない部分もあるので、同じダイナミックマイクのPGA58を加えた3つで 音質を比較してみます。
PGA58 (SHURE) | AT2040 (audio-technica) | AT2020 USB+ (audio-technica) | |
---|---|---|---|
型 式 | ダイナミック型 | ダイナミック型 | バックエレクトレット・コンデンサー型 |
指向特性 | カーディオイド | ハイパーカーディオイド | カーディオイド |
周波数特性 | 50〜16,000Hz | 80~16,000Hz | 20~20,000Hz |
出力インピーダンス | 150Ω | 600Ω | ─ |
出力コネクター | 3ピンXLR | 3ピンXLR | USB Type-B |
質 量 | 294g | 615g | 386g |
外形寸法 | φ55x166mm | φ52×145.3mm | φ52×162mm |
今回は「環境音あり」「環境音なし」の2とおり
実際の音声を収録し 比較してみました
①環境音ありのテスト音声
環境音は、小さい順にAT2040<PGA58<AT2020という結果です。
ちなみに収録時の環境音を完全にカットしたければ
あとはヘッドセットやガンマイクなんかを使うしかないですね
また、AT2040とPGA58の環境音を比較してみて、同じダイナミックマイクでも 単一指向のレベルでかなりの差が出ることも分かりました。
(※カーディオイド>スーパーカーディオイド>ハイパーカーディオイドの順に、集音範囲が狭くなります。)
AT2040の”ハイパーカーディオイド”って やっぱスゲェんだな
②環境音なしのテスト音声
音声の繊細さではやはりコンデンサーマイクのAT2020に軍配でしょう。
静かな録音場所が確保できるのであれば コンデンサーマイク一択ですね
ただ ワタシの使用場所では、音質よりも環境音の問題のほうがはるかに深刻です。
(今回は戸外の環境音がなるべく入らないように、深夜に収録したのですが…。)
ちなみに AT2040とPGA58の収録音声は、AG03のCOMP/EQで音質を調整をやってない まったくのデフォルトの音声であることも付け加えておきます。
調整次第で音質はもっと良くなる ってことな
つまり、本体構造や指向性などのマイクの特性をバランスよく加味した上で、生活における環境音が避けられない使用状況下では、「AT2040が最適」という結論に至ったわけです。
AT2040の外観や仕様
最後に、今回購入したAT2040のご紹介をしておきましょう。
ワタシが購入したのはXLR接続モデルなので、写真のようなオーディオインターフェースが必要です。
ちなみに同ラインナップには パソコンへ直接接続できるUSB接続モデルもあります、少々お高めですが。。
商品は本体・ケース・変換ネジのみ。
XLRケーブルは付属していないので、別途購入が必要です。
本体はこんな感じです。
AT2020と比べるとかなりズッシリな重量で、見た目もイカツい。。
実はこのAT2040、ウインドスクリーンとショックマウントが本体に内蔵されています。
(※息の破裂音と机などの振動音を軽減してくれる機能です。)
写真は上部のカバーを外したところ。(↓)
根元の接合部分がゴム素材になっており、振動音を防げるよう上部は軽く上下動する構造です。そして先端部にはウインドスクリーンも見えています。
本体だけでなく、カバーの裏側にもウインドスクリーン。