悲報 以前にもご紹介したMiniTool ShadowMakerがVer.4.2からとうとう、クローン機能が有料になりました。
今回はそれに代わるクローンソフト『Acronis True Image』の無料版のご紹介です。(※体験版の紹介ではありません。)
下のどちらかの条件さえ満たせば、無料版でクローン作成をおこなうことができます。
- ウエスタンデジタル・サンディスク・クルーシャルのいずれかのドライブをすでに使用している(またはこれから使用する)
- SABRENT製の変換アダプターまたはケースを使用する(なければ購入する)
2.の変換アダプターは今ならわりと安価で入手できるのでおススメです。(※注:2.5インチ用です)
【Amazon価格:1,279円~1,599円/2023年11月現在】
「Acronis True Image」とは?
まず『Acronis True Image』をひと言で説明すると、OSを起動したままでストレージのデータをシステムイメージとしてバックアップできる、初心者にも扱いやすいバックアップソフトです。
こちらは製品版のほかに30日体験版があり、体験版でもすべての機能が利用できます。
ちなみにWindows11への対応バージョンからは「Acronis Cyber Protect Home Office」と名称が変わり、買い切りの製品版は廃止になってサブスクのみとなっています。(※買い切り版はWindows10対応バージョンまで。)
ただ、従来の買い切り版でも Win11との互換性の不具合は報告されていないようなので、現時点ではWin11にも使用可能です。(※もちろん自己責任です。)
実は 今回使用するのは上の製品版・体験版のどちらでもなく、メーカー同士の連携により使用できる無料版です。
この無料版は一部の機能に制限はあるものの、ディスククローンの機能はちゃんと備わっています。
ちなみにこの無料版、ざっと調べただけでこれだけの種類があります。(↓)
上記❶・❷はソフト名からも分かるとおり、ウエスタンデジタル・サンディスク(WD傘下)・クルーシャルのSSD/HDDになら、無条件でそれぞれの無料版を使用できます。
ワタシが今回クローンをおこなうSSDは シリコンパワー(コピー元)とレキサー(コピー先)なので、残念ながらそれらに該当しません。
その場合、使用するのは上記❸の「Acronis True Image for Sabrent」です。
「SABRENT」はSSDやHDDのドライブのほかに、外付けのUSB変換アダプターやケースも販売している老舗の周辺機器メーカーです。
つまり、SABRENTのアダプターやケースを使ってパソコンに接続すれば、接続するドライブがどのメーカーであろうが この無料版を使用できるというわけ。
ドライブをパソコンに認識させる
まず、Acronis True Image 無料版を使用する前に、USB接続したHDDやSSDをパソコンが認識できる状態にしておかなければなりません。
HDDやSSDなどのドライブには、通常「パーティション」というデータ保管庫が存在しますが、USBで接続してもここに表示されない場合は、このパーティションがドライブに存在してないということです。(接触不良などの原因は除く。)
SSDやHDDを単体購入した場合、まず初めにこのパーティションをドライブ内に作る作業が必要です。
そちらについては別記事にて。(↓)
(※上の記事→新しいドライブの場合、下の記事→システムデータが残っているドライブの場合)
ソフトをインストールする
下のページから、まずそれぞれの要件に合うソフトをダウンロードします。
exeファイルのダウンロードが完了したら、ダブルクリックでインストールを開始。
「Install」をクリックし、インストールが完了するのを待ちます。
インストールが完了したら、次に進む前に(ソフトを起動する前に)コピー先となるドライブをパソコンに接続します。
「Start application」をクリックしてソフトを起動。
(またはソフトのアイコンをクリックして起動。)
要件を満たさないままで起動すると・・・
たとえばSABRENT製のアダプターを接続しないままでソフトを起動しようすると、以下のようなダイアログが表示され 弾かれてしまいます。各ソフトに定められた使用条件をクリアしなければ先へ進めません。
ディスクのクローン作成
ソフトを起動させようとすると、はじめに規約が表示されるので、「I accept this agreement」にチェックを付けて「OK」をクリック。
ソフトが起動したら、左側の「Tools」のアイコンから、「Clone Disk」をクリックします。
今回はすべてのデータをそのままの状態で移動させるので、「Automatic」を選択して「Next」をクリックします。
まず、Source Disk(コピー元のディスク)を選択し「Next」をクリックします。
(※読み込みに多少時間がかかります。)
次に、Destination Disk(コピー先のディスク)を選択し「Next」をクリックします。
コピー先として利用するディスクに過去のデータが残っている場合、下のような警告のメッセージが表示されます。(※新規ディスクまたはデータ抹消済みのディスクならば、この警告はおそらく出ません。)
「コピー先のディスクにデータを含んだパーティションがあるけど、ぜんぶ消しちゃっても大丈夫ならOKをクリックしてね。」みたいな意味なので、「OK」をクリックして先へ進みます。
コピー先のディスクの扱いについての選択画面です。
上の項目から順に、「同じパソコンで利用する」「別のパソコンで利用する」「データディスクとして利用する」の3択。
今回は同じパソコンで利用するクローンディスクを作成するつもりなので、いちばん上の項目を選択し「Next」をクリックします。
最終確認の画面です。
「Proceed」をクリックするとクローンの作成が開始されます。
只今クローンを実行中。
「OK」をクリックし、ソフトを閉じれば完了です。
結果発表
クローンが完了したあと、USB接続してある外付けドライブを取り外し、いったんパソコンを起動。(*これは別にやらなくてもいい、ただの確認です。)
次に、内蔵ドライブを入れ替えてから(換装してから)、再度パソコンを起動。
結果は、クローン元のディスク、クローン先のディスク、ともに何の問題もなくOSが動作してくれました。
”エラー画面が出た”のようなレビューもチラホラあったので、正直トラブルに対する心の準備もしてましたが、拍子抜けなくらいアッサリと完了でした。
ちなみに131GBのデータのクローンで、開始から終了まで16分でした。(おわり)