こちら ずいぶん前から気になっていたトラックボールマウス2機種です。
ERGO M575S
>by Logicool
MUS-TBIF182BK
>by Nakabayashi(Digio2)
記事内ではそれぞれの製品名を省略し、「Logi」「Digio2」と呼ばせてもらいます
両者ともトラックボールマウスという括りのなかでは、市場価格が数千円のいわゆる廉価モデルです。
これから2機種についてご紹介するこのワタクシ。
実はトラックボールマウスを扱うのは今回が初めてだったりします。
トラックボール初心者ってことな
ただ、この物が PCの作業効率を低下させてしまうような代物であれば”お蔵入り”は必至。
その結果からまずは述べるならは…
双方の個体、操作の快適さは想像以上でした。
そして…、晴れて普通のマウスを卒業し…、
今回めでたくトラックボールへの乗り換えを果たしたわけです。
さてさて、前置きはこのくらいにして・・
ここから目次に沿って話を進めてまいります。
余談をチョイチョイ挟みますが、寛大な心で最後までお付き合いいただけますと幸いです。
さぁて、ワタシがメインとして採用したのは一体どっちだと思います?
その答え合わせはいちばん最後で♪
スペックの比較
まずは2つの製品の仕様から。
Logicool | Digio2 | |
---|---|---|
外 観 | ||
型 番 | ERGO M575S | MUS-TBIF182BK |
センサー | アドバンス オプティカル トラッキング | 光学式 (不可視光源) |
ボタン | 5ボタン(ホイールボタンを含む) | 5ボタン(ホイールボタンを含む) |
分解能 | 400dpi(最大2000) | ①600dpi(固定) ②450~1200(自動) ③600~1600(自動) |
接続タイプ | Unifyingレシーバー/ bluetooth(いずれかで接続) *レシーバーは本体に格納可 | USBレシーバー (2.4GHz) *レシーバーは本体に格納可 |
寸 法 | 100㎜(幅) 134㎜(奥行) 48㎜(高さ) | 99/95㎜(幅) 129/129㎜(奥行) 57/69㎜(高さ) |
重 量 | 145g | 146/181g |
電 源 | 単3アルカリ×1本 | 単3アルカリ×1本 |
電池寿命 | ▸Unifying:最長24か月 ▸bluetooth:最長20か月 | 約10か月(目安) |
対応OS | Windows10以降/macOS/ChromeOS/Linux (ほかBluetoothのみiPadOSにも対応) | Windows8以降/macOS/iPadOS/ChromeOS/Android8以降 |
専用アプリ | あり(通常使用には不要) | あり(通常使用には不要) |
*対応OSについてはメーカー公式サイトにてご確認の上でご購入ください。
サイズ
上から見たサイズ感はほぼ同等で、Logiのほうがほんの少し大きいくらい。
でも横から見ると、高さのちがいが一目瞭然ですね。
Digio2のほうが明らかに高身長。
さらに Digio2には傾斜角度を変えるための「角度可変スタンド」が付属しており、これを装着するとまるで大人と子どもです。
Digio2はバチクソデカいな!!
トラックボール
Logiはボールが側面にくっついてるような、Digio2は上面に乗っかってるような、そんな感じです。
トラックボールを操作する親指をどこに置くか どちらもわりと自由度は高いですよ
トラックボール自体は、
Logiは軽めでクルックル、それに対してDigio2はほんの少し重い。
どちらが良いと感じるかは たぶん好みの問題でしょう
もしLogiを先に触ってなければ、Digio2のボールもさほど重いとは感じなかったのかもしれませんね。
そこまでの差はないってことね
ちなみに Logiボール信者にとっては Digio2のボールのこの重さ、どうにも受け入れられないらしい…。(Amazonレビューにかなり多かった意見です。)
ボタン・ホイール
クリックボタンとホイールは普通
左クリック・右クリックのボタンは両者とも静音タイプではありません。
特にうるさいとは感じないまでも、カチカチ音はそれなりにします。
ホイールの重さはいたって普通。
いずれの個体も精度は良好です。
「戻る」「進む」 ボタンはまったくちがう!!
ここぜんぜん違います!
Logiはボールよりも先の位置にボタン。
※「戻る」「進む」ボタンは人差し指で操作
Digio2はボールよりも手前の位置にボタン。
※「戻る」「進む」ボタンは親指で操作
どっちを買うかの決め手になりそうね
接続タイプ
LogiのレシーバーはUnifying。
Digio2のレシーバーはUSB-2.4GHz。
見た目はいっしょですが ゼンゼン別物ですよー
Logiのレシーバーは独自規格
LogiのM575Sは同一本体でbluetoothにも対応してます。それならレシーバーはもちろん不要。
Logiのレシーバーはお馴染みの独自規格Unifying。
ここまでナイショにしてましたが実はこのワタシ、重度のLogi信者です。
だからUnifyingレシーバーは手元にたくさん・・
Unifyingは これ1つで同規格の機器を6台まで登録できる という優れモノ。
電波帯域は 一般的なレシーバーと同じ2.4GHzだよ
ちなみに利点は…
①1つのUSBポートで複数台の機器を扱える
②2.4GHzなのになぜか電波干渉を受けにくい(※体感です。)
ただし Unifyingは10年以上前から使われている古い規格で、メーカーさんは現在「Logi Bolt(ロジボルト)」という新規格へ絶賛移行中です。
さよなら…Unifying
今までありがとう…
Digio2のレシーバーもなかなか良い
Digio2のほうはマウス購入時に、有線にするか無線にするかで 正直かなり悩みました。
というのもウチの事務所ではコイツ(写真:無線ルーター)の電波がとにかく強力で…。
ネットワーク経由で動画を再生しているときなど、たいていの2.4GHzのマウスは ポインターの動きがカクカクになって まともに動作してくれないんですよねー。
かといって遮蔽物が多く距離も遠い2階とのデータのやり取りに、5GHzなどとてもじゃないが使えない。
ナンか思いっきりディスってますけど、それだけコイツが高性能って意味です
通信規格はひと世代前の製品ですが まだまだ現役ですよ
結局、この問題をガン無視で無線モデルを選択したわけなんですが。
幸運にもこのレシーバーは電波干渉をあまり受けないらしい。(※これも体感です)
ワタシの心配をよそに、電波が飛び交う事務所のなかで マウスは快適に動作してます。
ちなみにBluetoothのモデルもあるよ
余談です、
いよいよ大詰めですが、ここでいったん休憩♪
これまでのお気に入りマウス
既存のマウスをチョットだけご紹介。
Logicoolの「M546」です。
タイムセールだと2千円くらいで買えてしまう、まさに庶民の味方。
この価格でなんとチルト機能も搭載してます。
ここ数年、買うのはずうぅーっとコレばっかりでした。
ホイールの動作は軽く、アタマおかしいレベルでクルクル回ります。反面、ノッチがほぼ感じられないので、狙ったところで止めるのは至難です。
ポインターの動きは有線レベルに低遅延で良好。総じて、ピーキーな特性のマウスです。
残念ながらすでに生産を終了していて、今後の購入は不可
トラックボールマウスと並べてみる。
ただ M546は一般的なMサイズのマウスより若干小さめなので、参考になるかは分かりません。。
それぞれの特徴
購入前のことをちょっと語る
購入前のワタクシの大本命、実は「Digio2」のほうでした。
やはり「戻る」「進む」のボタン配置ですねー
なのにどうして2種類を購入したかと申しますと、シンプルに
「王道のLogicoolのほうを先に触ってみたかった」
…、まぁそういうことです。
それな
ERGO M575S/Logicool
『初心者はまずこれを買え!』
Amazonのレビューで死ぬほど見たセリフですが、あながちウソでもなかった。
さすが売れ筋ナンバー1
デザイン・機能面・取り回し、そのすべてが洗練されすぎてて、価格が安いとすら感じる。
特にこだわりがなければ、トラックボール初心者はやはりこの商品からまずは攻めてみるべきでしょうね。
とにかく操作性が抜群
親指が今まで経験したことのない動きを強いられてるにもかかわらず、疲れをまったく感じさせないトラックボール。
マウスポインタも狙ったところにゼツミョーに飛んでくれます。
あとは本体の質感、手のひらがマウスを包み込むときの心地よさがハンパない。
数百円プラスすれば保証が延長できる
ここで紹介してるLogiの型番は末尾「S」ですが、末尾「GR」という2年保証のモデルもあります。
型番 | 本体色 | 保証 |
---|---|---|
ERGO M575S | ブラック | 1年保証 |
ERGO M575GR | グラファイト | 2年保証 |
買う前に調べて知ってはいましたが、ワタシはマウスをまあまあ汚すほうですし、色にも特にこだわりはないので安いほうのモデルにしました。
どちらを選ぶかは その人の扱い方次第ですね
MUS-TBIF182BK/Digio2
昔ながらの「戻る」「進む」ボタンの配置
親指で操作できるボタン配置です。
普通のマウスを使い慣れた人でも容易に操作できるでしょう。
ただ これ親指をけっこう曲げないと「戻る」ボタン押せない。
昔の5ボタンマウスって たしかこんな配置が多かったよね
欲をいえば あと5ミリほど前方寄りだったら満点でしたね
私は指短めなのでわりと苦もなく押せますが、普通 or 長めの指の人はもしかしたら少し窮屈に感じるかもしれませんね。
このマウスを購入するなら、写真を見ながら「戻る」ボタンの位置を
しっかりとシミュレーションしてみるのをおススメします
ホイールクリックを真下に押せる
ホイールクリックは面に垂直ではなく、鉛直下向きです。
重力方向ってことね
コレがメチャメチャ押しやすい、普通のマウス以上に です。
チルト機能かと一瞬思いましたが、そうではありませんでした
「角度可変スタンド」が快適
「本体がデカくなるからこんなものいらね」
…なんて思ってたんですよねぇ、正直。
でも蓋を開けてみると・・・
指の向きなのか手の角度なのか、、個人差あるでしょうが スタンド取り付けたほうがイイ感じ。
心なしか手首の疲労も少ない気がする。
▸傾斜角(スタンドなし)36° | ▸傾斜角(スタンドあり)46° |
3段階の速度調整ボタンがある
私はパソコン側で速度を調整する派なので、常時600dpi(固定)にしてます。
自動より固定のほうがレスポンスが素直な気がして…。
それ気のせいじゃね?
あとこれ『5ボタンマウス』…>>メーカー公式の説明には「4ボタン+ホイールボタン」と書いてあったが。
これはボタンに含まれないのか??
そして相棒に選んだのは…
え?!ソッチなん??
今回試してみたトラックボールマウス2機種のうち、売れ筋ではなくニッチなほう(Digio2)を選択する結果になりました。
決め手はやはり「戻る」「進む」ボタンですね。
指が短いうえに、マウスを指先でつまむような持ち方をするワタシ。
Logiは「戻る」「進む」ボタンが遠すぎる…
あとは、人差し指を使ったあとに また人差し指 …という動作が多いことにもなんとなく違和感。
どうしても慣れる気がしませんでした。
正直なところ、すべてにおいて Logi製のほうが一枚上手でした。
これに異論を唱える人は まぁ少ないでしょう。
価格帯も若干ちがいますしね。
…でもね。
Logicoolは海外メーカー、Nakabayashiは国内メーカー。
Digio2は 指が短い日本人の気持ちをより汲んでくれてんのかな、…なんて思ったわけで。
長くなりましたが ここまで。
最後まで読んでいただいた貴方に感謝。
後日…
タイムセールをまだやってたんで、予備に色ちがい(グレー)のを入手しました。
おしまい