「13,000円のパソコンなんて そんなん使い物になるわけないじゃん…」
この記事を読んでいただいてるかたには どうかそんなこと言わないでほしい。
だって”使える”かどうかなんて結局は用途次第なんですからっ!
いきなりテンション高いな…
パソコンの用途は?
このワタクシ(=学習塾やってる人)の場合は、①パソコン・②モニター・③プリンターの3点セットを常設し、子どもたちがそれを使って プリントを勝手に印刷する感じです。
そう、要はPDFファイルを開き、そのまま印刷できればOKなのである。
(子どもが扱うものだから、ブッ壊れるの前提 という面もある。)
ムダにハイスペックは要らないってことです
これまで使用してきたのは スティック型PCの『Compute Stick M1S』。
当時の価格で18,000円でした。(2018年1月購入)
搭載されるCPUは、おおよそ悪評しか聞こえてこない4コア/4スレッドのAtom x5-Z8350(ベース1.44GHz/バースト1.92GHz)です。
でもね、実は PDFを扱うくらいであれば まあまあサクサク動いてくれてたんですよ、最初のころは…。
まぁ初回起動時から 安定の”admin”表示は出てたけどなw
(↑これ中華あるある)
しかし…、たび重なるWinアップデートにより いつのまにか激重PCと化し、図らずも文鎮化・・・
~終劇~ Ω\ζ°)チーン
NucBox3のスペックは?
そんなわけでスティック型PCは引退。
代わりにGMKtecのミニPC「NucBox3」(¥13,680)を購入することにしました。
このNucBox3、CPUは最近話題の「N100」なんかじゃありませんよ。
さすがに13,000円で最新の”N100”はないよね
選んだのは「Celeron J4125」搭載のモデル。
用途(PDF印刷のみ)を考えれば、N100とJ4125の動作に そこまでの差は出ないであろうという目算です。
目指すは 正常に動作するための”必要最小構成”です
このCPU(J4125)の基本スペックがこちら。
コア数 | 4 |
スレッド数 | 4 |
ベース | 2.00GHz |
バースト | 2.70GHz |
キャッシュ | 4MB |
TDP | 10W |
クロックの低さを コアとスレッドでカバー…って感じな
電源は基本つけっぱになるでしょうから、まずはTDPがまあまあ省エネなのは地味に嬉しいですね。
次に 肝心のベンチマーク(PassMark)については、シングルスレッドこそ1200程度と非力ながら、マルチは3000近くでまずまずのスコア。(*ネット調べ)
ゲームとかやんなければ シングル性能なんて特に気にする必要ないね
あと グラフィックスは…
”PDFファイルの表示”くらいならCPUの基本性能だけで十分でしょうが、UHDグラフィックス600(ベース250MHz/バースト750MHz)も非力とはいえいちおう搭載されてます。
総じて、ワタシの使用目的にはピッタリのスペックです。
同じセレロン4000番台なら N付きよりも やはりコッチ(J付き)のほうがイイですね。
どちらもモッサリには変わりないですが
”J付き”のモッサリ感はまあまあ許容範囲です
(個人の感想です)
開封&仕様
そしてやってきました、GMKtecのミニPC「NucBox3」。
セール&クーポン利用で、価格は13,680円でした。
本体のほかは、DC電源・保証書・取説、と、付属品は必要最小限。(※ケーブル類やVESA用の取り付け金具はナシ。)
CPU以外の技術仕様はこんな感じです。
OS | Windows11 Pro |
RAM | DDR4-8GB |
ストレージ | 256GB M.2 2280 |
ネットワーク | ▸Giga LAN(RJ45) ▸802.11 a/b/g/n/ac ▸BT4.2 |
電源 | DC 12V 3A |
まず OSは「Windows11 Pro」。
この激安エントリーモデルにWin11プロをブチ込むとか、チョット意味が分かりませんが。
!!! OSだけで本体価格を軽く上回ってるやん
この価格ですから、何かトラブルが発生した場合、OSのリカバリーができないという可能性はあるかもですね。
まぁせっかくのプロ版なんで、リモートデスクトップの挙動なんかも いずれ確認してみようと思う。
RAMは8GBの1枚挿し。(←ネット情報から)
空きスロットなしのシングルチャンネルで増設は不可と思われる。
そもそもJ4125のRAM最大容量は8GBだから 増やしたって意味ないよん
【PC内部の画像はナシです!】
>>ネジ外すのにゴム足を剥がしたくなくて 分解はしませんでした_m(_ _)m_sorry…
ストレージ(SSD)はSATAのM.2 256GB、こちらも増設は不可。(*換装なら たぶん可)
128GBとの価格差はクーポン込みで1,000円程度だったので 迷わずコッチ(256)にしました
ここは仮にNVMeを採用したとて この構成で速度をフルに出し切れるかはビミョーなところ。
だから電力・発熱・コストなど考えた上で あえてのM脱SATAは グッドなチョイスだと思うb
USBは3.0のが前面3発、背面1発。
あと前面には電源ボタンとマイクロSDスロット、
背面にはDC12V/3Aの電源端子に、有線LANポート、画面出力はHDMI&DPで2つ。そして左端には謎の四角い穴・・(ケンジントンロック?)
両側面は放熱のための穴のみ。
ファンの音はまったく聞えないので ファンレスです、たぶん。
体感ですが、ブラウザや軽めのアプリを扱う程度なら、放熱に問題はなさそう。
ただ、OSアプデの最中だけは、素手では触れないくらいの高熱になってけっこう焦りました。(→ノートPC用の外付けファンに乗っけて対処。)
CE/FCCなんかの認証もOK。
(この辺 よく知りませんが…)
「なぜUSB-C給電じゃないの?」とか「bluetoothが4.2なのはどして?」
…などの指摘するかたも なかにはいるでしょう。
あと、Wifiは”ac”となってるので、ココも1世代前の「Wi-Fi 5」ってこと。
まぁもともと型落ち筐体の投げ売りですから そのあたりは大目に見るとして。
ただね、ワタクシ個人の意見として、このミニPCの各パーツの構成は なにげにゼツミョーだと思うんですよねー。
NVMe、USB-C、BT5.2、Wi-Fi 6、…などなど
いろいろ足してったら 小売で3~4千円くらいは高くなっちゃいますからね
そんなら”N95”あたりを選ぶよな…って話
でも最後にひとつだけ欲を言わせてもらえるなら、
せめて2.5インチベイくらいは内部に仕込んでてほしかったなぁ・・、なんて。(←ストレージBayを搭載してるミニPCって 結構多いんですよねー。)
じゃあ もっと高いの 買・え・よっ!
されど13,000円の格安ミニPC、コストカットに全力を注ぐその姿勢には好感しかない。
ちょっとしたアクシデントに見舞われる
海外製ですからね、国産メーカーでは見られないような怪しい挙動などあって当然?!
…で、電源を立ち上げると、さっそくトラブル発生。
いや フラグ回収 早いな…
いきなりadminくんの登場こそなかったものの、セットアップ中に「@」の文字入力ができない…。
でもそこはShift+2キーで無難に切り抜ける。(Amazonレビューより)
あとはOSが立ち上がった時点で、キーボードの設定を変えればそれでOK。(↓)
「設定」>「時刻と言語」>「言語と地域」>「日本語」の右の縦三点リーダー >「言語のオプション」>「キーボードのレイアウトを変更する」>「日本語キーボード」
その後も、ダイアログの文字列がチョイチョイ英語で表示されたりしてたが…。
OSアプデが完了した時点で、すべて日本語化された模様。
ギガビットの有線LANとWifiともに 今のところ問題はなし。
予期せぬアクシデントへの対処…
>>海外製の格安パソコンでは 実はこれが意外にドキドキ感あって楽しかったりする♪
すでに国産では満足しきれない身体になっとるがな…
30分ほど軽めの作業を試してみましたが、特に不満な点はありませんでした。
これからアプリをインストールすれば初期状態より多少モッサリになるかもですが、今のところは買ってよかったな って感じです。
一定の性能を得るために「電力」という代償を支払っていたひと昔前と比べると、大袈裟かもしれませんがTDPわずか10WのこのPCの動作には感動すらおぼえる。
まぁこれが6Wの「N100」なら、電力対性能の開きは さらに顕著なのでしょうが。
N100も一度触ってみたくはある…
以上、レビューはここまで!
また次、よさげなガジェットを見つけたら記事書きます♪