NEC VersaPro VB-BのSSD換装の作業です。
CPU性能が底辺なので(Celeron U3400/1.07GHz)、SSD換装だけで現役復帰できるものなのか楽しみでもあります。
準備
換装用のSSD(クルーシャル 240GB)と外付けのSSDケース(ロジテック)を用意。


SSDをケースに装着し、まずはパソコンにUSB接続します。


SSDをパソコンに認識させる
パソコンのUSB端子に繋いだだけでは、エクスプローラーにも表示されず、コンピュータの管理画面でも未割り当ての状態になっています。

ここからストレージとして認識させる作業。
「マイコンピュータ」を右クリックし、「コンピュータの管理」画面に入ります。

ディスクの初期化では、必ず『MBR(マスターブートレコード)』を選択。

USB接続したSSDが『未割り当て』になっているので、この部分を右クリックし、『新しいシンプルボリューム』を選択します。

画面の指示どおりに、「次へ」を押しながら進めていきます。





最後に、ストレージとして認識されているかを確認しておきます。


データの移動(HDD⇒SSD)
次に、パソコン内のHDDの全データをSSDにコピーするためのソフトをインストールします。
【記事の内容を変更しました】
以下の記事での『EaseUs Todo Backup』は、無償版でシステムデータのコピー(クローン)ができなくなってしまいました。
無料の別のソフトを使ってクローンをおこなう方法は下のリンクから。(↓)
ここからは、有償版『EaseUs Todo Backup』を使ったクローンの手順です。
『EaseUs Todo Backup』と『窓の杜』から入手可能です。
ソフトを起動したら、左下にある「クローン」を選択。

ソース(コピー元)にパソコン内のハードディスク、を選択。

ターゲット(コピー先)に外付けのSSDを、「次へ」で進めながら順に選択します。

確認画面で確認したら、「実行」を押してクローンの開始です。

只今データの転送中。

パソコン内のデータのコピーが完了しました。

「完了」を押して、パソコンをシャットダウンさせます。
ハードディスクをSSDに交換
まずはバッテリーを取り外します。
そして手前側8本のねじを外し、表面キーボード手前のトレーを取り外します。
(※コネクターで繋がれているため、断線しないよう慎重に。)



グレー(灰色)のテープを引っ張ってハードディスクを持ち上げ、取り外します。


ゴム製のマウンターとコネクターを取り外し、クローン済みの新しいSSDを取り付けます。

もとの位置におさめ、カバーをしてねじを締めたら換装の作業は完了です。


パソコンを起動して完了
パソコンを起動させます。
本来なら、おそらくWindowsの画面が表示されるので、普通ならここで終了です。
しかし、いつものエラー画面(American Megatrends)が表示されてしまいました。
(※エラーなのか、どうして表示されるのか、…は分かりません。)

「F2」からBIOS画面に入ります。

「F9」「F10」で『Yes』を選択します。


ここで自動的に再起動。
無事にWindowsのデスクトップ画面が表示されました。
ただ、160GB⇒240GBに容量が変わったためか、増えた分の容量が未割り当てになっていました。
再び「コンピュータの管理」に入り、Cドライブに統合させて、無事完了。


しっかりと認識されていました。
その後…
交換前に動作状況を計測するのを忘れていたため数値による確認はできませんが、体感でもハッキリ分かるほど動作が速くなりました。
10年近く前のceleronですが、webサイトの閲覧やWord・Excelの編集くらいなら十分に快適です。
ただ、最近のアップデートで重くなってしまった『Dropbox』を使用すると、CPU使用率がすぐに100%に張り付いてしまいます。
オンラインゲームや動画編集などはたぶん論外。
逆にストレージ(SSD)の性能は5%も使えていないので、大昔の廉価CPUではSSDの性能をもて余すという、ある意味予想どおりの結果になりました。