タイトルの「数行おきにセルを塗りつぶす方法」については、この記事の中盤以降です。
Excelをメモ書きに利用すること
Excelを日誌やメモ帳代わりに利用している人はわりと多いと思います。
この場合、表の要素が数値ではなく文字列なので、たいていデータの扱いやすさよりも視認性を重視し、日付のセルを結合したりしてできるだけ見やすくします。
関連記事として、曜日を自動挿入できる日程表の作り方を以前記事にしてますので、そちらもぜひどうぞ。
ただ、このような形式にすると、セルをそのままコピペしたとき、たとえば外枠の太線までコピーされてしまい、表示状態が崩れてしまいます。
もちろん、セルをアクティブにして文字列を直接コピペすれば問題ないのですが、それでは利便性が失われてしまいます。
そこでワタシは、表に罫線を付けず、このようにセルの枠線に直接色を付けています。(↓)
これならセルの書式の影響を受けることはありません。
セルの枠線に色を付ける方法は、「ホーム」タブから最下部の「オプション」を選択。
「Excelのオプション」のダイアログが開かれたら、「詳細設定」の下のほうにある「枠線の色」で任意の色を選択することができます。
ちなみに設定した枠線の色は、Sheetごとに適用されます。
これである程度の用途を満たすことはできるものの、あくまで枠線に色を付けただけなので(外枠に太線が使えないので)、たとえば列を増やしたときに、右寄りの列のセルはどの日付に対応しているのかがわかりづらいです。
ですから、下の画像のように、境目に色のついた線が入ったり、いちばん上の行だけ塗りつぶされるような設定にしたいわけです。
数行おきに自動で線や塗りつぶし
まず、1行おきに塗りつぶしをおこなう場合、はじめからテーブルとして表を挿入する方法が一般的です。(※後述するのはこれとは別の方法です。)
表にする範囲のセルを選択し、「ホーム」タブから「テーブルとして書式設定」のなかから、任意のスタイルを選択します。
これなら、いろいろなタイプを選ぶことこそできますが、データテーブルになってしまうのでセルの結合ができないなど制約もあります。
さて、ここからいよいよ本題。
任意の間隔で線を引いたり、塗りつぶしたりする方法です。
数行おきに線を引く
下の画像のように、5行おきに日付の境目に線を引きます。
まず、該当のセルを選択しておきます。
「ホーム」タブの「条件付き書式」から「新しいルール」をクリックします。
「新しい書式のルール」のダイアログ内で、「数式を使用して、書式設定をするセルを決定」を選択し、入力欄に以下の数式を入力します。
=MOD(ROW(),5)=0
数式を入力したら、線を引く設定をするために「書式」をクリックします。
=MOD(ROW(),5)=1
セルの書式設定のダイアログが開いたら、「罫線」のタブから、スタイルと色を選択し、プリセットは下線を選択。
「OK」をクリックします。
書式が確定したら、最後に「OK」をクリックします。
これで日付の境目に線が引かれます。
「セルの結合」をおこなっている日付の部分は、条件付き書式を適用させることはできません。
数行おきにセルを塗りつぶす
今度は下の画像のように、次は5行ずつのセルの先頭部分の行だけセルを塗りつぶします。
設定を適用させるセルを範囲選択します。
先ほどと同様に、「ホーム」タブの「条件付き書式」から「新しいルール」をクリックします。
「新しい書式のルール」のダイアログ内で、「数式を使用して、書式設定をするセルを決定」を選択し、入力欄に以下の数式を入力します。
=MOD(ROW(),5)=1
※ただし、タイトル行がある場合は下の数式になります。
=MOD(ROW(),5)=2
数式を入力し終えたら、線を引く設定するために「書式」をクリックします。
セルの書式設定のダイアログ内で、塗りつぶしのタブから、背景色を選択し「OK」をクリックします。
塗りつぶすほかに、ここでフォント色を変更することもできます。
書式の適用が確認できたら、「OK」をクリックします。
これで、5行おきの先頭行のセルだけ塗りつぶされます。
セルを下に増やしていくには?
下にドラッグすると…
5行おきの設定のセルを追加することができます。
もし、結合したセルごと追加したい場合は、行の数字の上でドラッグして範囲を選択し、書式をコピーするアイコンをクリックします。
そのまま下のほうに、同様に行の数字をドラッグして、書式の貼り付けを適用させます。
5行おきの設定なので、「○R」の部分の値が5、10、15、20…のような5の倍数になることを確認しながらドラッグをします。
結合したセルを含めて、書式を貼り付けることができます。
設定を解除するには?
「条件付き書式」から「ルールのクリア」>「選択したセルからルールをクリア」で解除することができます。
(※シート内すべての条件付き書式を解除する場合は「シート全体からルールをクリア」。)