Wordの編集の際に、いくつか項目に分けられた文字列をきれいに揃えるのは、なかなか大変なことです。
この記事では、Tab キーを使って文字列をきれいに見せる方法を、できるだけわかりやすく解説していきます。
スペースを挿入して調整
下は、「日付」と「場所」という2つの情報を文字列で表し、スペースを挿入して位置を調整したものです。

ほぼ揃っているので、ズレが気にならなければこれでも構わないと思います。

文書作成にかけられる時間が限られているときなどは、スペースで調整するのもアリです!
スペースを表示させてみると、こんな感じです。


ただ、3行目の「運動公園」の先頭が、ほんの少し右にズレてますね。
記号を表示するかしないかは、『ホーム』タブの『段落』にある、『編集記号の表示/非表示』のボタンをクリックして切り替えます。

「Tab」キーのみで揃える方法
Tab キーはキーボードの左側にあります。

準備
スペースが挿入されていない、下のような状態からスタートします。


下の文字列をWordに貼り付けて、ぜひ一緒にやってみてください!
《練習場所》 9月11日(土)競技場 9月12日(日)屋内練習場 10月10日(日)運動公園

- 上の文字列をコピー
- 貼り付け場所で右クリック
- 「テキストのみ保持」のアイコンをクリック
*記事内画像のフォントは「游明朝/14pt」です。
水平ルーラーを表示させる
文字列の位置を調整するときには、『水平ルーラー』が必須です。

表示されていない場合は、『表示』タブ→『表示』→『ルーラー』にチェックをつけると現れます。

『Tab』キーの使い方
画像の矢印の位置にカーソルをあわせて、Tab を1回押します。

すると、「競技場」の先頭が、ルーラーの「12」の位置まで移動します。

2行目、3行目も同じようにカーソルをあわせ、Tab を押すと、
「屋内練習場」「運動公園」の先頭も、「12」の位置に揃ってくれます。


水平ルーラーの目盛りは「文字数」を表してます。
目盛りの「12」は、左から12字分の位置ということです。
もう少し細かく調整するには?
「12」の位置では間隔が広すぎるので、ここから細かく位置調整する方法です。
まずは『戻る』ボタンで、下の画像のような初期状態にいったん戻してください。
( Delete または BackSpace で空白部分を消すこともできます。)

『レイアウト』タブの『段落』の右下にある、小さな矢印をクリックして、『段落』のダイアログを表示させます。

『段落』ダイアログのいちばん下にある、『タブ設定』のボタンをクリック。

『タブとリーダー』というダイアログが開かれたら、右上の『既定値』の部分を確認します。
(※デフォルトでは「4字」。)

タブをもう少し細かく移動させたいので、「1字」にしてみます。(値は任意です。)

先ほどと同じように、カーソルをあわせて Tab で文字列を移動させます。
設定を『1字』に変えたことで、『Tab』キーを1回押すごとに、1目盛りずつ動くようになります。
下画像では「10」の目盛りの位置まで移動させています。


これなら、さっきよりも細かく位置調整できますね。
2行目、3行目も同じように、カーソルをあわせ Tab で「10」の位置に調整します。

これで、3つの行がちょうどよい位置に揃ってくれます。
次は、実際にタブを設置して、項目をきれいに揃える方法です。(記事後半へ↓)
3つ以上の項目を揃える方法
次は、タブのより細かい使い方です。
先ほどの「日付」「場所」に、「時間」の項目を増やしてみます。
できあがりのイメージはこのような感じです。

全体がいちばん美しく見えるように、それぞれの項目を右や中央に揃えてあります。

いちばん上の3つの記号が、タブの位置と種類を表しています。

ここからは、上の画像のように3つの列を揃える方法です。
準備
先ほどと同様に、3つの項目のあいだにスペースが挿入されていない状態からスタートします。


この操作も、一緒にやってみたほうがわかりやすいです。
下の文字列をWordに貼り付けてください!
《練習スケジュール》 9月11日(土)8:30~競技場 9月12日(日)10:00~屋内練習場 10月17日(日)14:30~運動公園

- 上の文字列をコピー
- 貼り付け場所で右クリック
- 「テキストのみ保持」のアイコンをクリック
*記事内画像のフォントは「游明朝/14pt」です。
タブの種類について
『タブの種類』は、『水平ルーラー』の左側に表示されています。


1回クリックするごとに、種類が切り替わります。
基本的には、下の画像の『左揃え』『右揃え』『中央揃え』の3つを使います。

タブの設置から位置の調整まで

まず、揃えたいエリアすべてを、ドラッグで範囲指定しておきます。


範囲指定を忘れてしまうと、3行を別々に設定しなければならなくなるので、
ここはお忘れなく。
次に、『タブ①』『タブ②』『タブ③』の3つを、『水平ルーラー』上に設置していきます。
まずは『タブ①』から。
左側の『セレクタ』を数回クリックして『タブの種類』を選択したあと、
『水平ルーラー』の下あたりをクリックしてタブを設置します。
(※画像では「右揃えタブ」を選択しています。)

『タブ②(右揃え)』『タブ③(中央揃え)』も同じように、『セレクタ』で選択→『クリック』で設置をおこないます。


あとで簡単に調整できるので、設置場所はホントにテキトーでかまいません。
ちがう種類のタブを選んでしまったり、操作をやり直さなければならないときがあります。
そのときは『水平ルーラー』の枠外にドラッグして出すことで、簡単に削除できます。

次に、エリアをタブを設置した位置まで移動させる作業です。
(※『範囲指定』は、ここで解除してもOK。)
「あ」,「い」,「う」の位置で、それぞれ
①カーソルをあわせて、② Tab を押す、
という操作を順にやっていきます。


カーソルを置く「あ」「い」「う」の場所は、それぞれのエリアの先頭(左側)を示しています。
すると、先ほど設置したタブの位置にすべて揃います。

ここで、もし表示(レイアウト)が崩れた状態になった場合は、エリアが重なっているか、エリアがページ外にはみ出していることが考えられます。

タブをドラッグして左右に動かしながら調整すれば、きちんとした表示状態になります!
2行目、3行目の『9月12日』と『9月17日』も、1行目と同じ操作をおこないます。

あとは、間隔を調整です。
3行ともまとめて調整したいので、ふたたびドラッグで『範囲指定』しておきます。

タブをドラッグで左右に動かしながら、位置を調整します。


動かすときに『水平ルーラー』から外れるとタブが消えてしまうので、
ここは慎重に操作します。
調整が終わったら完成です。

こうすれば速い!─実際の活用法─
ここまでに説明した方法は、基本的なタブの設置方法です。
慣れるまでは基本的なこのやり方が推奨です。

使ってるうちに、タブの仕組みや挙動がだんだんわかってくると思います。
ただ、このやり方は意外に面倒なのはたしかです。
特に、『タブの種類』を選択するときに、何度もクリックしなければなりません。
最初はテキトーでもいい!
ここから先は、より実用的な方法です。
初めの『タブの設置』の段階を省略します。

さっきのやり方では、まず『タブの種類』を選択したあとで、『水平ルーラー』上に設置してましたよね。
デフォルトで『タブの種類』が「右揃え」になっていますが、
タブの種類は気にせず、ポン・ポン・ポンとテキトーに設置します。
(*タブ設置の前に、ドラッグして「範囲指定」することだけは忘れずに。)

そして、3つのタブのうちどれでもいいので、ダブルクリックします。

すると、先ほどの『タブとリーダー』のダイアログが起動します。

初めは必ず『エリア①』が選択された状態でダイアログが表示されます。
(3つのうちのどれをダブルクリックしても同じ。)

【例】『エリア③』の設定を「右揃え」から「中央揃え」に変える場合(↓)

『タブの位置』で「エリア」を決定(選択)し、『配置』を選ぶ。
これの繰り返しです。

つまり3つすべてのエリアのタブ配置を、同じダイアログのなかで、いっぺんに設定できるということ。
ダイアログを開く際に、3つのタブのどれをダブルクリックしても、初めはいちばん左側の『タブ①』がデフォルトで選択された状態です。
まず最初に『タブ位置』の選択(エリアの選択)を忘れずに!(*これ、意外に忘れがちです。)
エリア①→「右揃え」
エリア②→「右揃え」
エリア③→「中央揃え」
を選択し、最後に『OK』をクリックしてダイアログを閉じます。
すると、タブの種類が、設定したとおりにまとめて切り替わります。

このあとのタブ位置の調整は、先ほどと同じ手順です。

『タブの種類』は初めに決めなくても、いつでも変更できるということですね!
あとがき
この記事にそって一緒にやった方には分かってもらえたと思いますが、
覚えなければならない手順は意外に少ないですし、大して時間もかかりません。
「なんとなく難しそう。」と思って食わず嫌いになっているかたにも、ぜひ実践してほしい、
『タブ』設定で文字列を揃える方法でした。
ここからは下の名称を使って説明しますので、できれば覚えておいてください。