いつか記事にしようと思っていたパナソニックのビデオカメラ「V480MS-K」の紹介です。
おそらく5年以上前の機種なんですが、購入したのはわりと最近です。
ブログを書くためにスペックを確認したくて、今日、メーカー公式に飛んでみると、…
そこには「生産終了」の4文字が・・・Σ(゚д゚lll)ガーン
Amazonショップを見たら在庫はまだまだありそうなので、慌てて記事を書いているというわけです。
用途と買い替えのきっかけ
ネット配信用に講義を録画するのがおもな用途です。
ビデオカメラはこれまで使っていたものがあったので、まぁ買い替えなければならない理由があったということです。
そちらがコレ。10年以上前に購入したものです。(↓)
(↑)VictorのGZ-HM690、価格は6~7万円くらいだったかな。
画質には不満はナシ、でも、このVictor機にはザンネンな点が2つあったわけで…。
- 音声が(たぶん)モノラル録音。(マイク接続の外部端子はナシ。)
- 「MTS」っていう変なコーデックを使っていること。(編集や管理のことを考えるとやはりMP4じゃないと…。)
「1」の”音声”がラジオみたいな音質で、そこが特に致命的でした。
これまでマイクやICレコーダーを使って、音声だけ別撮りしてましたが、さすがに編集作業が面倒くさくなってきたというわけです。
1ヶ月半くらい毎日やってましたからねー^^;ツカレタ…
HC-V480MSを選んだ理由
そんなこんなで購入したのが「HC-V480MS」。
パナソニックのビデオカメラではローエンド(廉価グレード)にあたります。
※ちなみ16GBの「V360MS」という最廉価モデルもあったのですが、そのときの価格差がわずか2千円だったので結局「V480MS」にしました。(内部メモリはほぼ使わないので16GBでも別によかったんですけどね。コスパに推されました。)
まずはおもなスペックを簡単に。(↓)
映像出力 | 最大1080/60p |
有効画素数 | 220万画素 |
記録メディア | 内臓32GB、外部最大128GB(SDXC) |
記録方式 | AVHCD、MP4 |
レンズ | 広角28㎜ |
ズーム | 光学50倍、iA90倍、デジタル150/500倍 |
機能 | 手ブレ補正(光学式、5軸)、傾き補正 |
外部端子 | ミニHDMI、AVミニジャック、マイクロUSB |
質量 | 256g(純正バッテリーを含む) |
電源 | バッテリー、ACアダプター |
実は、購入前にいろいろとリサーチしている段階で、4K録画が可能な7~8万円くらいの現行のミドルレンジ機も候補のひとつでした。
それなら旅行など幅広い用途に活用できますからね。(こういうのです。いちおう商品リンクも↓↓)
ですが、今回の機種選びは、講義の録画に、しかもほぼ毎日使用する前提です。
現状、1080/30pくらいが今の用途には最適なので、4Kなんてふだんは必要ないのです。
そこでふと冷静になって考えてみると…
4K録画を旅行などで使う前に故障してしまったり、液晶が劣化してしまったり。
毎日、数時間使っていれば、そういうことも十分に考えられます。
その点、3万円台で買えるコレ(HC-V480MS)なら、”使い倒して壊れてしまった”なんて事態になっても後悔はありませんよね!
おススメできるところ
電力供給
この機種、モバイルバッテリーで録画ができるんです。
パナのこの機種を選んだ、いちばんの決め手はコレ。
充電ではありませんよ、撮影時の電力供給にモバイルバッテリーが使えるって・・・なんてすばらしい。
←こんな感じで使っているんですけど、電力の心配がまったくいらないのはやっぱりメチャメチャ良い。
この状態で純正バッテリーの充電ができて、録画を開始すると充電は止まります。(録画中は充電ができないということ。)
でもよくよく考えてみると、録画中の充電はストップしてくれたほうがいいですよね。そのほうが純正バッテリーに負担がかかりませんし。
録画を停止すると、自動的にまた充電が再開されます。
「どうせ充電しないのなら純正バッテリーを外してしまえ!」って、
取り外した状態でも、モバイルバッテリー給電でちゃんと録画ができます。
高価な純正バッテリーなんて買い足さなくても、大容量のモバイルバッテリーさえあれば、メモリの容量いっぱいまで、半永久で録画できちゃうってこと。
もちろん撮影場所近くにコンセントも必要ありません。
スタンドポッドを使えばもっとイイ
ちょっと話がビデオカメラから脱線しますが。
スタンド(三脚)にどうしてもモバイルバッテリーを取り付けたかったので、コレも一緒に購入しました。
SLIKのスタンドポッド「GX-N」。
これ、パイプの断面が正方形なんです。
マジックテープを使ってモバイルバッテリーを取り付ければ、側面が平らなのでグラつくこともなくピッタリ。
クイックシューも付属してて、本体重量は1キロほどしかないので、これ、旅行にも重宝しそうです。
上の写真を見てのとおり、SDカードの取り出し口がクイックシューと被っていないのは、なにげにファインプレーです。
クイックシューを取り外さないとSDカードやバッテリーが取り出せない、っていうのはカメラあるあるですからね。
あとは、普通の三脚なら絶対に置けないような狭い場所でも使えますし、意外にもそこそこ安定感あります。
高さも最大190センチくらいまで伸びるので、コレもかなりおススメです。
ただ、風の強い日に屋外で…、とか、重たい一眼レフを乗っけるとか、そういう使い方はやめたほうがいいですね。(支えとしてならアリ。)
使ってみて気づいたこと
あまり良くなかった点です。
こういうのもちゃんと記載しておかないとね、やっぱり。
若干のノイズあり
ホワイトノイズに似たような、もしかしたら本体内部の駆動音かもしれませんが、ノイズは確実にあります。
屋内の静かな環境下での撮影がメインなら、このビデオカメラはあまりおススメはできません。
(屋外であれば気にならない程度。)
液晶タッチの感度がよくない
高齢者向けの”らくらくホン”レベルのタッチ感度です。
液晶画面ををギュっと押さないと反応せず、一般的なスマホの操作と比べるとちょっとイライラしてしまうレベル。(たぶん感圧式か?)
画面と画面内に表示されたボタンも小さいので、操作性には少々難アリです。
フレームレートの設定が・・・
もしかしたら私の認識に誤りがあるかもしれませんが。
フルHD(1920×1080)に設定しようとすると、うーん、なぜか60fpsのフレームレート固定。
設定項目は「1080/60p」「720/30p」「iFrame」の3つから選べるだけで、fpsのみを変更するボタンがどこにも見当たりません。
4Kなら60pも分かるけど、FHDはだいたいいつも30pに設定してるからなぁ…。個人的には「1080/30p」の項目がほしかったところ。
60fpsの動きの滑らかさは見ててハッキリ分かるくらいなのですが、用途は「講義の録画」ですからね。
黒板やホワイトボードの文字をできるだけくっきりと見せるには (画質を優先するなら)、フレームレートは30fpsのほうがよい気がする、って話です。
ただ被写体の動き自体は少ないから、そこまで気にすることでもないかな。
まぁでもローエンドですからね、そんなところで文句言っちゃぁいけません。
この設定が最適なんだと、ここはメーカーさんを信じましょう。
ちなみに、フレームレートの不満についてはあくまで私の場合にかぎっての話ですから、ふだん使いなら60fpsで何ら問題はないはずです。(フレームレートが高くても保存容量にはさほど影響はありません。)
結局、おススメはできるの?
3万円台ですよ!
若干の不都合な点があったのはたしかですが、そんなもの、おススメできるに決まってます。
特に、ビデオカメラ初心者にはね。
お財布へのダメージも、壊れてしまったときの精神的ダメージも、これなら最小限ですから。
使い倒して、操作を覚えて、そしてあらためて4K・5Kのモデルを買えばいいんです!
それに4K・5Kはたった1時間の録画でも20GB以上は容量を消費しますから、保存用のストレージに余分なお金がかかってしまうことも忘れちゃいけませんよね。
バンバン録りたいのなら、「フルHD」、まだまだイケますよ!