「Dropbox」の『スマートシンク』は、実際はオンラインにしか存在しないファイル・フォルダを、デスクトップやエクスプローラー上にアイコンとして表示させる機能です。
そのアイコンをダブルクリックするなどして開けば、オンライン上に保存してある該当のファイルを自動的にダウンロードしてくれます。
つまり、オンライン上のファイルをローカル(パソコン内)のファイルと同じように扱うことで、パソコンの容量(ハードディスクなどのストレージ)を節約できる便利な機能だということです。
以前に検証をおこなっているので詳細はそちらで。(↓)とても便利な機能ではありますが、最近またローカルにもどしました。
以下の内容は、私自身が不都合に感じた点です。(その人の利用状況にもよります。)
ファイルのサムネイル表示がまちまち
私の場合、設定を解除した最大の要因はこれです。
「スマートシンク」では、一度ファイルを開くと、そのファイルはパソコン内に一定期間保存されます。
つまり、一度開いたファイル(実際にローカルに存在するファイル)と、ラベルのみのファイル(オンライン上にしか存在しないファイル)が混在して見えているわけです。
本来ならばローカル・オンラインいずれにかかわらず、ファイルのサムネイルが表示されるはずが、実際には表示されたりされなかったり。(↓)
ブログ運営など、写真や画像を多く扱う人は特に、サムネイルがしっかり表示されていないと作業の妨げになる、というかたも多いのではないでしょうか?
もしかすると適切な対処法があるのかもしれませんが、正直そんな余計なことに時間なんてかけてはいられません。
ファイルの削除が不便
ダウンロードをおこなっていない(オンラインのみ)のファイルを削除しようとした場合、下のようなダイアログが出てきます。(※内部的にはファイルではなくラベルを削除する操作です。)
「…最近削除したファイルはdropbox.comで復元できます。」と書かれていますが、要はゴミ箱から気軽に復元することができなくなってしまうということです。
そもそもこのダイアログが毎回出現すること自体、「削除」⇄「復元」を頻繁におこなう人にとっては面倒ですし、一定期間を経過してしまうと復元ができなくなってしまうのも由々しきことです。
ネットワークの共有ができない
「スマートシンク」はあくまでラベルとして表示させているだけですから、ホームネットワーク内の他のパソコンには「オンラインのみ」のファイルは映りません。(見えない、ということ。)
困るのは、同一のファイルに対し「スマートシンク」と「ホームネットワーク」の双方を適用させることができないこと。
私は「スマートシンク」を利用していた際に、ホームネットワーク内で共有したいファイルだけをローカルに移していましたが、やはりDropbox内でも扱えないと不便だったというわけです。
まとめ
「スマートシンク」を利用した際の「ローカルのみ」とのちがいは、他にもまだあるかもしれませんが、私の気づいた点は以上です。
同期してあるデータ量にもよりますが、「ローカル」⇄「スマートシンク」の入れ替えは時間と手間を要します。
ですから、これから導入しようと思っているかたは、以上のことを少しでもご参考にしながら「スマートシンク」への移行について考えてもらえればと思います。