タスクバーに表示されるプレビューのサムネイルは、使いようによっては便利な機能ですが、作業の妨げになってしまう場合もあります。
この記事の内容はこのサムネイル(プレビュー)を表示させないようにする方法です。(※方法は記事の後半で。)
タスクバーのプレビューの使い方
タスクバーに表示されている使用中のアイコンにカーソルを合わせると、プレビューのサムネイルが表示されます。
たとえば、1つのデスクトップ画面に複数のウインドウを開いているとき、手前に表示させたいウインドウがうしろに隠れている場合があります。
このとき、サムネイルにマウスカーソルを乗せると、そのウインドウだけが表示されて、他のウインドウが消えます。
そのままそのサムネイルをクリックすると、目的のウインドウが最前面に出てきます。
ただ、この機能で不便な点は、サムネイルが同時に1つしか表示されないため、目的のウインドウを探すのに、サムネイルとタスクバーを上下左右に行ったり来たりさせなければなりません。
カーソルを合わせたらサムネイルが横並びにすべて表示されるような仕様であれば、カーソルが横移動だけすむのに…、といつも思うのですが。
現状、この機能は残念ながら私にとってあまり実用性がありません。
超便利!タスクビュー機能
『タスクビュー』は、タスクバーのプレビュー(サムネイル)よりも視認性がよく、さらにデスクトップの切り替えなどもできる、より実用的な機能です。
私はマルチディスプレイ(2画面)を使用しているため、ふだんはあまり必要ではありませんが、画面の小さいノートパソコンで作業をするとき、この『タスクビュー』は欠かせません。
ちなみに、『タスクビュー』は「Windows」+「Tab」キーで起動することができるので、ボタンは非表示にしています。
要は『タスクビュー』機能さえあれば、タスクビューのプレビュー(サムネイル)は不要というわけです。(記事後半へ)
プレビューを表示させないようにする方法
前述のとおり、タスクバーのプレビュー機能は使用しない人にとって邪魔でしかありません。
私は仕事柄、デスク画面を動画としてキャプチャーすることがありますが、録画中にサブモニター側のサムネイルに意図せずカーソルが乗ってしまって、映ってほしくないデスクトップアイコンが見えてしまうという失敗がよくありました。
(※プレビューが映ってしまうことより、目隠しの役割になっている他のウインドウが消えてしまうことのほうが問題。)
そういうわけで、ここからが本題。
このサムネイル(プレビュー)を表示させないようにする方法です。
まず、「ファイル名を指定して実行」で「regedit」と入力し「OK」をクリックします。
「レジストリ エディター」が表示されたら、「コンピューター」の部分を削除し、新たに「HKEY_CURRENT_USER\Software\Microsoft\Windows\CurrentVersion\Explorer\Advanced」と入力して「Enter」キーを押します。
「Advanced」を右クリックし、「新規」→「DWORD(32ビット)値」をクリックします。
最下部に「新しい値#1」が追加されるので、そこを右クリックし「名前の変更」をクリックします。
名前の編集が可能になった状態で、そこに「ExtendedUIHoverTime」と入力します。
そして、名前の書き換えが完了した「ExtendedUIHoverTime」をダブルクリックします。
「DWORD(32ビット)値の編集」のダイアログが表示されたら、
表記の「10進数」を選択し、値のデータに「60000」と入力、「OK」をクリックします。
(注:「10進数」を選択するほうが先です。)
「レジストリ エディター」をそのまま閉じて、パソコンを再起動します。
変更したとおりに60秒後にサムネイルが表示されることが確認できれば、設定は完了です。
ここでやった設定は、サムネイルが表示されるまでの時間を長くし、カーソルを乗せてもすぐには表示させないようにするためのものです。