【NucBox M7 Pro】Ryzen9のミニPC~その実力は?

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ミニPC購入のいきさつ

今回購入したのは、Ryzen 9 Pro搭載、GMKtecのミニPC『NucBox M7 Pro』です。

用途や周辺機器は以下のとおり。(↓)

  1. 2画面+プロジェクターの3出力
  2. ウェブカメラ+外部マイクでFHD録画(OBS)
  3. オフィスソフトや描画ソフトなどでマルチタスク

これまで使ってたパソコン(↓)

これまでかなりギリギリの性能だったので、”APU性能のみで録画ができる”ことを基準とした上での今回の選択です。

Amazonのタイムセールの際6万円とチョットは かなり破格のお値段。(※購入時)

RAM-16GBSSD-0.5TBRyzen 5 6600Hのモデル(4万円台)との2択で悩むも、そちらはRAM・SSDともに若干物足りません。
そこを増設および交換する前提なら今回購入したモデルとだいたい同じくらいの価格帯になりますから、上位CPUのRyzen 9を選ぶほうが、Ryzen 5との性能差の分だけお得だった、というわけです。

外観

話は飛んで、手元に届いたのでさっそく開封です。

以前に購入したNucBox3と比べると、筐体に厚みある分だけ化粧箱にも高さがあります。

付属品は、
>>ユーザーマニュアル、DC電源、電源コード、VESAブラケット、HDMIケーブル。

前回の購入品で手間どった「日本語キーボードの設定」については、今回はマニュアルにしっかり記載してありました。なかなか親切です。

正面には左から、

  1. Oculinkインターフェース
  2. USB4.0
  3. USB3.2(Gen2)×2
  4. 3.5mmオーディオジャック
  5. 電源ボタン

次に背面。左から、

  • USB2.0×2
  • DP端子・HDMI端子
  • 2.5ギガLAN×2
  • USB4.0
  • DC19V端子
  • ケンジントンロック(たぶん)

まずは電源ボタンは”カチッ”と音のする硬めのタクトスイッチで、物理的に壊れる心配がなさそうな手ごたえが地味にイイ感じです。電源ONでちゃんと光ってくれます。

そして特に目立つ部分では、正面のOculinkインターフェース

通信速度ではThunderboltの上位版といえるこの端子を備えてるパソコンはまだまだ希少です。

ゲーミングPCとして利用する人は、外付けグラボを接続できるわけですね。ここは当然プラス査定。

あとはUSB4.0の端子が正面・背面にあるので、DP・HDMIと合わせると、ミニPCでありながら最大で4画面出力が可能です。

側面はこんな感じで左右とも吸気口のみ。

上部の天板と本体の隙間から排気をするようです。

上部はスケルトンになってて、内部のファンがかずかに見えます。

下部にはVESAマウント用の穴あり。

(上面に保護シールが貼られてますが、手垢やキズ防止のため剥がしてません。)

次に内部ですが、天板の取り外しはクルっと回すだけです。

その下に、ミニPCとしてはかなり大きめのファン。

4隅のネジを外してファンを取り外せば内部にアクセスできます。

クルーシャルLexar、、メーカーさんの本気度が伺えます。

ピンクのサーマルパッドはたぶん無線LANカードとの接触(干渉)を避けるためのものだと思う。

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仕様

このモデルのおおまかな仕様はこんな感じです。(↓)

CPUは8C/16TのRyzen 9 PRO 6950H(現行は9000番台)。末尾HのノートPC用のCPUですが、同じノート用の末尾Uよりも高性能なモデルで、TDPは45Wです。

特徴はなんといっても、最大2400MHzのRadeon 680Mを搭載しているところ。

性能でGTX1650 Tiを上回るといわれる最新の890Mには若干見劣りするものの、同時期のインテル12世代の内臓GPUと比べればこちらのほうがだいぶ性能は上で、私がこのパソコンを購入した決め手はここでした。

メモリはDDR5の32GB、ストレージはM.2 Gen3の1TBで、十分な容量です。

検証

検証の際のBIOS設定はすべてデフォルトのままです。

MAX TDPは54WでノートPC用のCPUとしては高め。

今は世代が進むごとに低電力化する傾向ですから、TDPが性能に直結するわけではもちろんありませんが。

ただ、ミニPCの実使用は基本 電源に繋ぎっぱですからね、別にここ抑え目である必要もありません。

iGPUはRadeon 680M

最新ではないとはいえ、12世代インテルのIris Xeなんかとはまったく比較になりません。

ドラクエくらいのゲームなら余裕で遊べちゃうくらいの実力があります。

動画編集時にも威力を発揮してくれるはずです。>>余談ですがエンコードには使用しません、ソフトウェアエンコ派なので笑

ストレージはPCIeが2スロットのみで、SATAスロットはなし。なかなかいさぎよしですね。

(↓↓※ストレージはすでに換装および追加済みのため、SSDの名称・容量が異なる点はあしからずです。)

SSDはともにGen3のものを今は使用していますが、上の画像のとおりメイン・サブどちらもGen4に対応してるので、SSDの価格高騰が収まるのをみて、ここはいずれ付け替える予定。

続いてシネベンチR23を計測。

ノート用の型落ちCPUとはいってもさすがRyzen 9。

マルチ・シングルともに、私のメインPCのデスク用i5-14400F(10C/16T)とほぼ同等とは。。

…とはいってもちまたの検証動画などを見る限りこれが限界性能ではなさそうで、BIOSを弄ればもう少しスコアは伸びるはずです。

ベンチ中の温度は最大82℃で、天板を触ってみるとほんのり温かくなってる程度。

ファンが大きくなった恩恵か、耳障りな回転音もほとんど聞こえません。

次はドラクエXベンチ。

結果はFHD標準品質で「とても快適」。

CPU使用率は最大27%で、通常は20%前後で動いてました。ベンチ中の最大温度は77℃。

GPUは70%を超える場面が一瞬あったものの、全体的にだいたい40~60%あたりで推移してたので、ドラクエは余裕でプレーできそうです。

最後にFFベンチ。

FHD高品質で「普通」という結果で、ギリギリ遊べる、というレベルです。

CPU使用率は20%台で余裕も、GPUはずっと100%に張り付き。あとは戦闘シーンで若干のカクツキ。

ただ、iGPUでもFFを”とりあえずは”プレーできるという結果はもちろん称賛に値する。

Oculinkがあるのでグラボを外付けすれば快適プレーも可能でしょうが、それならば自作PCを組むほうがより現実的かつ経済的な気はします。

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ここだけの話(余談)

Windows11のライセンスの話

まず確認しておきたいのはVL版(ボリュームライセンス版)のWindowsではないのか、という疑惑です。

本体価格が安すぎるのが疑わしい要因になってるのですが、どうやらOEM版みたいなのでまずはひと安心。(プリインストールの正規版ということ。)

ただ、OSのセットアップの手順にどうしても違和感があったので、試しにクリーンインストールをしてみることにしました。

すると…、なぜか英語表記のWindows(US版?)になってしまい、日本語に設定し直したはいいがライセンス認証が通らない…。

そこで、今度は公式に飛び、メディアからインストールをやってみると、またまた英語表記のWindowsで、認証もアウト。(*途中でOSの選択を促すような行程はまったくなかった。)

これは私見ですが、何らかの理由でUS版のWindowsを、表面上は日本語版に見えるよう設定し直したものを出荷しているのではないかと。

その後 いろいろやってみましたが認証はまったく通る気配がない、、かといって販売元に問い合わせるのも面倒なので、結局、バックアップを取っておいた初期の状態にOSを戻し、認証は無事に通りました。

ちなみにあとから分かったことは以下のとおり。

  • Windowsはそもそもグローバル言語対応のOSなので、日本語に設定してしまえば特に問題はないこと。
  • アップデート時はやはり英語で表記されること。
  • Word・Excelやその他Drawboardなど、オプション(設定)のなかに見慣れない英語表記の設定項目が多数存在すること。(Word・ExcelはMicrosoftアカウント[サブスク]からインストールしています。)
    >>”見慣れない設定項目”とは、日本語には関係なさそうな項目。

今でもアプデの際はやはり英語表記が出てきます。

私は気にしてませんが、こういうのどうしても気になるって人はミニPCの選択肢は初めから捨てて、大手メーカーやBTOにするのが吉です。

WiFiは正直ビミョー、って話

WiFiが繋がりにくい、という状況は、実はミニPCにはあるあるです。

ちゃんと繋がるときの通信速度はスゴく速いです、たまに不安定になるのを除いては。。

(イーサネットが2口あるので、そっちを使えば安定する、って話ではあるんですが。)

そこは見た目にあまりこだわらずユーザーの利便性重視で、WiFiは取り外し式の外部アンテナとかにしたほうがいいと思いますねー。

こういう無線子機を使うといいかも…。(↓)

↑↑どちらも速度は十分ですが、TP-Linkのほうは距離や遮蔽物に電波が左右されることがあり、かたやUGREENは電波の拾いはイイがサイズがかなりデカい。そのあたりは設置場所やスペースなど環境に応じてです。(*価格はともに2,000円前後)

私はUSBハブを介してT3U Nanoを使ってます。

まとめ

OSが英語版なのは(製造ロットの都合?)コストカットかなぁ、って気はしてますが、ワタクシ的には低価格の要因らしきものがひとつ見つかって逆にホッとしてます。(>>理由もなく安すぎるのも不安、ってこと。)

最後に、たとえば”パソコンにあまり詳しくない”人にもお薦めできるのか、って話をすると、そんなかたは いろいろ弄ったりせず 初めからそのまま使えばややこしいことにはなりません。

耐久性については未知数ですが、現時点ではおススメできるミニPCと言っても差し支えないでしょう。(おわり)

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