今回はパイプ椅子の張り替えにチャレンジです。
yahooショップで1,000円/脚ほどで購入したもの。


自習室で10年以上使用しているボロボロのイスで、実はこれが20脚あります^^;


状態がイイもの1脚だけ残したいので、19脚を張り替えようと思います。
素材は丈夫なものを
生地は丈夫なもの、クッションは長時間座ってもオシリが痛くならないもの。
張り替え素材の選定にはかなり時間をかけました。
もともとパイプ椅子は、ペラペラのビニールと薄手のスポンジで組まれていました。

そういうわけで、生地には厚みのあるビニールレザー、クッションにはチップクッションを採用。
どちらもソファー用です。




クッションの貼り付け
ウラ面のネジを外して、座面と背もたれ部分を取り外します。
まずは座面から。


裏地と生地・スポンジを外すために、タッカーの針をグリグリしながらひっこ抜いていきます。
この作業のための道具を準備するも…


ハンマーで叩いてみるも、先のほうがどうしてもタッカー針のすき間に入りません。
結局、使ったのはコレ。(↓)


以前購入して工具箱にそのまま入っていた『VESSEL(ヴェッセル)』のドライバーです。
マイナスをタッカーの針と板のすき間にこじ入れて、何百回もグリグリやりましたが、先が凹むことも欠けることもなく。
これ、かなり丈夫な金属使ってるのでおススメです。


無事に剥がすことができたので、チップクッションをカットして貼り付けていきます。


使用した接着剤はこれです。(↓)
近所のホームセンターで購入、1個650円(店頭価格)。
価格はチョットだけ高いですが、店頭でよく見かける200~300円の汎用のボンドではたぶんくっつきません。
(ちなみに木工用ボンドではまったく貼り付きませんでした。)
背もたれも同じようにタッカーを取り外していきます。
割れている部分は接着剤でくっつけガムテで補強。(生地を張れば見えなくなるのでこれでOK。)


座面と同じようにクッションを貼り付ける。


クッションの貼り付けが完了です。
生地を張る
ウラ面まで折り返すことを考え、生地は大きめにカットします。
まず4辺の中央をタッカーで留めておきます。


角を折り返しながら留めていきます。


生地の張り付けが終わったら、余った部分をカット。
(裏地を張らないので、少しでも見栄えをよくするためです。)


なかなかの仕上がりです、自画自賛ですが。

次に背もたれ部分。
湾曲した部分があるので、適当にカットして張りました。


仕上がりはこんな感じ。
多少は伸びるとはいえ、生地が厚手なので引っ張ってもこれが限界。
若干の弛みができてしまいました。
ヒートガンを当てれば弛みは解消されるのかもですが…。

タッカーはこちらを使いました。(↓)※写真右の針は専用の別売り品。


1,000円くらいの製品ですが、グッと力を入れればちゃんと打ち込めるのでこれで十分。
ただ、背もたれを留めると多少突き抜けてしまったので、別売りの針は足の短い「T3-6M」を使うべきでした。(※商品の説明に「T3-6M」も使えることが書いてあります。)
完成
フレームに組み付けてようやく完成。
若干の手作り感は残ってしまいましたが、補修前と比べると見違えるようです。

座面のクッションは底づき感こそないものの、座り心地をフワッとさせるには やっぱり2枚重ねるほうがよかったですね。
最後にまた 工具ですが、作業量が多い場合は電動のドライバーが必須です。
マキタのペン型と、新しく購入したラクルを使用しました。


なぜ2種類使うのか って?
私は深夜に作業をすることも多かったのですが、そのときマキタのドライバーは音がデカすぎて使えないのです。(だから 昼→マキタ、夜→ラクル、みたいな感じ。)
ちなみにラクルのドライバーは音が静かな上に、木ネジを留めるにもトルクは十分です。(モーターにはどうしても負担がかかってしまうので、今後はあまりこういう作業に使わないつもりではありますが…。)
このあと、すべてのイスを10日間かけて仕上げました。(おしまい)

生地の張り方はかなり大雑把ですが、”19脚も”あることを含みどうか大目にみてやってください。