買い替えの目的
これまでインテル第4世代(i7-4770)のデスクPCを使用してきましたが、今回の買い替えは、”ストレスなく動画編集をする”のが主たる目的です。
レンダリングやエンコードの性能が明らかに不足してます
編集作業を快適に進めるにはCPUのパワーがもっと必要ですし、ハードウェアエンコードなんかも試してみたいのでグラフィックボード搭載のものを選ぶことにしました。
実は、初めの段階では”自作”にする予定でした。
一般的には動画編集にはミドルレンジのグラボに空冷クーラーという構成がやはり定番。
このくらいサイズ(↓)を目安に、安価なATX対応ケースをだいぶ探しましたが、どうしても見つかりませんでした。(数万円のものならある。)
幅180mm×奥行380mm×高さ350mm
ゲーミング向けのケースは、高性能なグラボや水冷式クーラーを取り付けるスペースが確保されていたり、エアフロー重視で内部がスカスカになっていたりして、”ミニタワー”と名の付くものでもかなり巨大なんですよね。
各製造メーカーさんには、職場のデスクに置いても不自然にならないコンパクトサイズの、安価なATXケースをぜひ販売してほしいですねー。(そういうの求めてる人 結構いると思う。)
筐体のメーカーを決める
自作やベアボーンなども候補にあったなかから、最終的にBTOパソコンを選択することにしました。
そして消去法から下の2社に絞り込む。
そして最後の2択は丸3日悩んで、パソコン工房のSTYLE∞を選択。
最終選考で惜しくも敗れたG-TuneのPGのほうは、コンパクトなわりに拡張性が高く、デザインでも断然そちらでしたが…。
動画データの保存のことを考え、より多くのストレージを増設できるほうの筐体(STYLE∞)にしました。
- 「Lenovo」「HP」 >>両社のビジネスPCはUSB3.0の端子が前面のみで、背面には2.0しかない。→そもそも前面にUSBケーブルを挿しっぱなしなんてできないので、有線の外部機器を使用する機会が多い事務用途としてはわりと致命的。
- 「FRONTIER」 >>コスパでは定評のあるメーカーも、昨年末のセール以降値上がりしている。あとは「電源ボタンが壊れやすい」とのネットでの不確定情報多数。
- 「ドスパラ」 >>ミニタワーのサイズがビジネス用途として合わない(奥行420mm)。かといってスリムタイプはフルサイズのグラボが搭載できないので論外。
※はじめはドスパラが最有力候補だったのですが、ケースのサイズ感だけで選択肢から外さなければならなかったのがスゴく残念でした。そもそも最高性能を求める人はミニタワーなんて選ばないはずですから、奥行だけでももう少しコンパクトでもいいのでは?(ASROCKのベアボーンとの中間サイズくらいが理想?)
本体の構成
パーツ等の構成はこんな感じです。(↓)
モデル名 | STYLE-M07M-144F-RBX |
型番 | IStDEi-M07M-A144F-RBSXB |
OS | Windows 11 Home |
規格 | microATX |
CPU | インテル Core i5-14400F |
コア | 10コア(P×6コア/E×4コア) |
スレッド | 16スレッド |
最大クロック | 4.7GHz |
グラフィックス | GeForce RTX 3060 12GB GDDR6 |
メモリ | DDR5-4800 DIMM(8GB×1) |
メモリスロット | 2基 |
ストレージ | NVMe M.2 SSD(500GB) |
光学ドライブ | DVDスーパーマルチ |
チップセット | B760 |
有線LAN | 1000BASE-T |
電源 | 700W 80PLUS BRONZE(ATX) |
スロット・端子 | *記事の後半で |
ケース | 幅175mm×奥行387mm×高さ360mm |
メモリとSSDは、筐体が届いたその日のうちに16GB×2と2TBのものに それぞれ交換しました。(→※交換の様子は次回の記事で…)
そして肝となるCPUとグラボですが、もともとはi5-12400F/GTX1650くらいのものを探していまして、言わずもがなコスパでは断然そちらでしたが。
第12世代のソケットは現行のLGA1700だから
価格が下がってから14世代にアップグレードさせる手もアリだよね
結果的に、また数年後にパーツを交換する投資と手間を省くため、今年1月に発売されたばかりの14世代i5-14400Fを選択しました。(*14世代CPUは昨年10月に先行発売されたグレードもある。)
グラフィックボードに関しては、ゲーム用途であればおそらくRadeonのほうがコスパは勝りますが、前述のとおり動画編集メインなのでGeForceをチョイス。
余談ですがインテル第13世代以降は、i7・i9にのみ搭載されていたEコアがi5にも実装されたことで、マルチスレッド性能ではi3を大幅に上回ります。
i3はEコアが搭載されていない分 マルチは弱いが、シングルはi5とほぼ同等なので、シングル性能への依存が大きいゲーム用途にはコスパ大。(価格も安い)
逆にマルチが強いi5は、複数タスクを効率的にこなすことができるので、ビジネス向けとしてはこちらのほうがコスパは高いでしょう。
i7やi9はビジネス用途には もはや手に余るレベルの性能で、価格も突き抜けてるので、お金が余ってる人はどうぞ買ってください。
i7やi9は、CPU単体でも
ビジネスPC1台くらいは買えちゃう値段だからね
あとは13世代・14世代i7・i9のOC対応モデル(末尾K・KF・KSのモデル)は「クロックを引き上げるとぶっ壊れる」などの不具合が多数報告されており、インテル公式も定格運用を推奨とする旨 最近発表しました。
インテルのハイエンドCPUの購入を考えているかたは、15世代が出るのを待つのがたぶん妥当?
OCできないのなら
もはや”K付き”を買う意味はないだろ
開封
老舗のショップだけあって、梱包はさすがにしっかりしてます。
付属品は電源ケーブルとグラボで埋まっている部分のバックプレート2枚(ネジ止め式)、CPUのカバー。
あとはキーボードとマウスも付属していましたが、こちらは可もなく不可もなく 事務用途にフツーに使えるものでした。
筐体のデザインはいたってシンプルで、前面の上段にはDVDスーパーマルチドライブ、中段付近の開閉式のカバーを開けると、3.5インチベイとUSB3.0×2、マイクとイヤホンの端子。
向かって右上部に電源ボタンと、左側面に吸気口。(*右側面には何もナシ。)
背面のUSB端子は、Type-AがUSB3.0×2とUSB2.0×2、Type-CがUSB3.2×1で、ここは若干寂しい感じです。
あと ギガビットのLAN端子に、マイク、ライン入力、ライン出力の端子。
内部はこんな感じです。
SATAの通信ケーブルは光学ドライブと繋がってる1本のみで、付属品にも含まれてなかったので、ストレージ増設などの場合はSATAケーブルの購入が別途必要です。
グラフィックボード(RTX3060)はPalit製のものが付いてました。
リテールクーラーとグラボの間に見えるのがM.2のメインスロット。
商品ページには「NVMe対応」としか記載されてませんでしたが、Gen4のが刺さってました。
あと、2スロットあるメモリスロットにはDDR5メモリ8GBが1枚刺しです。
※この新しいDDR5メモリは、商品到着の当日に破壊してしまいました( ノω-、)クスン(→そのときの様子は次の記事にて。)
グラボを取り外すと、その下にM.2スロットがもう1か所と、2階建てのSATAコネクタが4口。(*すでに刺さってる1口は光学ドライブ用です。)
開封レビューはここまで!
BTOパソコンだけあって、ストレージ用のフレームが用意されてたり、メモリが1枚刺しだったりは、「あとは自分で好きにイジってね」ということなのでしょう。
これにSATAケーブルが付属してれば満点だったね
BTOパソコンはどのメーカーも、メモリやストレージをショップで増量してもらうようなオプションはかなり割高なので、ベースグレードのものを購入した上であとは自分でやったほうがやはりお得ですね。
…なんてこと言いながら、今回、光学ドライブとグラボが搭載されてるものを購入しておりますが。
まぁそれには理由がありまして、差額がわりと小さかったのもありますが、CPUは”F付き”を選んだほうがなんとなく無駄がなさそうに思えたから。(グラボ非搭載のラインナップには”F付き”がなかった。)
Ryzenシリーズならまだしも、そもそもインテルの内蔵GPUに実用性は皆無ですからね。
(事務用途のみならアリかも。)
まぁこのくらいのCPUにグラボは必須よね
光学ドライブは外付けのを最近買ったばかりでしたし
SATAコネクタもムダに1つ分埋まってしまうので若干後悔しております…
以上 こんな感じで。
さてさて、次回の記事ではメインストレージの換装と、メモリ・ストレージの増設をまとめてやってます。
前述したとおり、作業中に思いがけない事件が…。
乞うご期待!