前回の記事でご紹介したパソコン工房のSTYLE∞「STYLE-M07M-144F-RBX」です。
本日開梱したばかりの筐体ですが、追加や交換が必要なパーツは事前に準備しておいたので、さっそく作業開始です。

グラフィックボードを取り外す【準備】
まず、上部に刺さっている6+2ピンのコネクタを抜いておきます。

背面のネジを3本外し、固定用の金具も取り外しておく。

底面の下にある固定用のフックを押し下げて、グラフィックボードを取り外します。
(*取り外し方はマザーボードによって異なるので、力まかせに引き抜かないよう注意。)

メモリ増設
8GBの1枚挿しになっているメモリを、DDR5-4800の16GB×2枚に交換します。

メモリスロットの片側がグラフィックボードの下に潜ってて見えませんが、RAMスロットは片側ラッチ式でした。
ATX電源のスイッチがOFFになっているのを必ず確認してから挿し換えます。
(※下の写真ではグラボが刺さったままですが、先に取り外しておくのが正解。)

グラボのコネクタが硬くて抜きづらかったので、このままの状態でメモリを刺し換えてメモリの動作確認だけやってしまおうと思ったのが、そもそも間違いだったわけですが。
メモリのほうもなかなか抜けなかったので、「あれ?!両ラッチなのかな?」なんて思い、メモリが半刺しのままグラボの下を覗き込んだ そのとき。
ケースを抑えていた右手の指が、ケース本体の電源ボタンに触れ、電源がON…。
ATX電源も何度かON/OFFしてるうちに、ONになってるのに気づかないまま作業をしてたらしい。
「あっ!」と思ったときにはすでに遅し。
たった一度、起動に使用しただけの新品DDR5メモリが認識されなくなり、一瞬でゴミになりました。(回路がショートした?)
M.2換装(メインストレージ)
CPUクーラーとグラフィックボードの間にあるM.2スロットのSSDをこれから換装します。

メインストレージには速度とコスパで Readが7000MB/sオーバーのHanyeのGen4、データ保存用のサブストレージはSPのGen3、それぞれ2TBのものを準備。(もともと付いてた500MBのGen4は使用しません。)
ストレージ全般が軒並み底値だった約半年前と比べると、今の市場価格はだいぶバグってますね・・・(泣)

「Hanye」という蝉族っぽい名前のメーカーの販売元は
知る人ぞ知る”嘉年華”らしい
Gen4のほうはシステム用のストレージとして信頼性が今ひとつなので(未知数ってこと)、動作の状況を見ながら 将来的には大手メーカーのものに交換する予定ではある。(※後日>>Crucial T500に交換しました。)


もともと付いているストレージからシステムを移行(クローン)する必要があるので、まずメインとして使用するSSDを、マザーボードの下にあるM.2のサブスロットのほうにいったん取り付けておく。

この状態でシステムデータのクローンをおこないます。(*クローンの手順は以下の記事から)
今回はディスククローンに『MiniTool ShadowMaker』(有料版)を使用しました。
※以前、記事執筆のお礼としてMiniTool様からいただいた永久ライセンス版です。(←ありがとうございました)
クローンが完了したSSDを取り外し、メインのスロットのほうに付け換えます。(*もともと付いているメインストレージはこのとき取り外します。)


空きになったサブのスロットにはデータ保存用(サブ)のストレージを取り付けました。

M.2がこの位置(グラボの真下)にあり、特にSP製のSSDは負荷をかけたときの発熱が激しいので、グラボの故障や劣化を防ぐために放熱の対策は必要かも。(*次回検証の予定)
その他ストレージの取り付け
データ保存用のSSDやHDDを、さらに追加で増設します。
基本的には古いパソコンから救出したり、外付けケースから取り外したりしたものを流用。
パーティションソフトを使って事前に適宜フォーマット済みです。(*他のパソコンのシステムデータが残っていると、エラーが起こる場合がある。)


システムデータの初期化には『MiniTool Partition Wizard』(無料版)がおススメです。
SATA通信ケーブルは付属してなかったので、アイネックスのSATAケーブル×3を別途準備しました。
ミニタワーなので内部でかさばらないよう比較的短かめのものをチョイス。(*このタワーは30cmケーブルがJust Fitでした。)

SATAケーブルは、中華製の安いものもけっこう出回っているが、個体差が激しいので ちゃんとしたメーカーのものを使ったほうがイイらしい。
マウンターや固定ネジも基本付属していないようなので別途準備。
ワタシの場合は余っていたフツーのネジを使用しましたが(とりあえずストレージ専用のネジではある)、物理的に駆動するHDDは特に、振動防止用のゴム付きネジを使用したほうがおそらくはbetterです。


2.5インチのストレージはマウンターに固定し、ケースから取り外したフレームに固定。


フレームにストレージを配置し、SATAの電源ケーブルと通信ケーブルをそれぞれに挿します。
電源ケーブルはATX電源から生えているものをそのまま挿すだけ。
別途準備した通信ケーブルのほうは、グラボの下にあるSATAコネクタと繋ぎます。

2.5インチSSD×1,3.5インチHDD×2を、それぞれグラボのケーブルに干渉しない場所に収めてこんな感じ。
余ったケーブルを結束バンドでテキトーにまとめて、空きスペースに突っ込みます。
内部は見えないケースなので、雑な配線にはご容赦。

外付けにしていたストレージがケース内にすべて収まってくれて、デスク周りがスッキリです。

最後、参考までにかかった費用についてです。
はじめは本体代¥7万+パーツ代¥3万=計¥10万くらいの予算を見積もってましたが。
実際、本体代¥15万になったことでパーツ代が¥5万ほどかかり、最終的には合算の費用が¥20万を超えてしまいました。(*手持ちの流用パーツは半値で算出。)
そう…、本体が高いものはRAMやSSDなどのパーツもだいたい高いんですよね。
ビジネス用途のデスクPCなら、はじめの予算(約10万)のほうが相場としておそらくは妥当でしょう。

だから よい子は真似しないでね
ちなみに、Microsoft 365(WordやExcel)のサブスク代は別途でかかります。(←クラウドストレージ込みなのでコスパは良)
今回はここまで。
次回の記事ではこのパソコン性能をいろいろと検証です。(おわり)